ちょっと一息。

夫と妻と娘2人のつれづれ日記。

私のたからもの

私のたからもの。

長女が家庭科の授業で初めて作った作品。

私の名前入りのティッシュケースです。

 

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自閉症の特性で指先の動作が苦手な子が多い。

娘も例に漏れず。

昔、療育で「この子達の世界」と言う議題で講義があり

体験という事で軍手をしてシャツのボタンを留めました。

無理です。まず無理です。でもこれが彼女たちの世界。

愕然としました。他の体験もしたけど感想はただ一言。

「こんなに辛いのか」という事だけ。

それでも頑張って成長していく彼女たち。

そんな娘が針と糸で縫ったティッシュケース。

もうね、泣きました。ここまで出来るようになったのかと。

泣いちゃいけない、成長してるんだよ、と思っても嬉しかった。

泣いてる私を見て照れてる長女。旦那と色違いで作ってくれて

旦那の反応は・・顔真っ赤にして涙こらえてました。

自分のものじゃなく私たちの為に。

次女は「私のは?!」と泣いて抗議してたな(笑)

あれから数年、所々補修しながら使ってます。

「母ちゃんはすぐ泣く」という長女。

最初は自責の念と将来の不安ばかりで泣いていたけど

それから何度も嬉し涙を流してきました。なんてたって

療育中にみんなと手を繋いでダンスしてるだけでハラハラと

泣いてしまった私。でも周囲もボロボロ泣いてたし。

今考えればそこは泣いてはいけない場面だったと思うけど

あの頃は本当にいっぱいいっぱいだったんだなぁ。

 

このティッシュケースを見るたび気を引き締める自分。

彼女はオプションをつけて生まれてきたけどそのオプションが

私の人生を変えてくれた。障害という名のオプション。

そう思えるようになったのが本当に嬉しいです。

 

 

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